社会政策学会史料集



『社会政策学会年報』第37集 学会記事

一 大会関係

第八四回大会(昭和女子大学担当、一九九二年五月三〇日[土]〜三一日[日]開催)

【共通論題】「現代の女性労働と社会政策」
I 日本における女性労働と社会政策―社会政策学会の軌跡を中心に― 東京大学 大沢真理
II 現代フェミニズムと労働論の再構成 高崎経済大学 塩田咲子
III 職場類型からみた日本企業の女性活用と課題 岡山大学 脇坂 明
IV 男女の賃金格差と同一価値労働同一賃金問題 中央大学 高島道枝
V 日本社会の高齢化と女性労働 北海道大学 荒又重雄
【共通論題総括討論】
座長 大阪市立大学 竹中恵美子

【分科会】
《第一分科会》「現代フェミニズムと社会政策」
座長 立教大学 大森真紀
I 家計調査からみた日本における性別役割分業の形成 阪南大学 千本暁子
II 労働組合の女性リーダーの役割に関する国際比較 滋賀大学 藤井博之
III 均等法五年:雇用における性差別の現状と構造 昭和女子大学 森ます美
IV 「下部構造(経済)派」対「上部構造(文化)派」という対立図式を乗り越えて―レギュラシオン観点によるマルクス主義フェミニズム試論― 大阪市立大学大学院 伊田広行
《第二分科会》「社会主義と労働運動」
座長 法政大学 二村一夫
I マルクス主義的社会主義における労働者解放の論理 早稲田大学 辻 義昌
II 社会運動史再構成の課題 法政大学 高橋彦博
《第三分科会》「時短を中心とする労働時間問題」
座長 中央大学 島崎晴哉
I 諸外国(先進工業国)の労働時間の短縮問題 労働科学研究所 藤本 武
II わが国における労働時間短縮の動向 日本大学 牧野富夫
《第四分科会》「自由論題(一)」
I 現代日本労組リーダーの属性と認識 法政大学 五十嵐 仁
II 「メカニック」イデオロギーの破綻―マサチューセッツ州ウースター市男子トレイド・スクールの成立過程一九〇五〜一九一五年― 国学院大学 木下 順
III ユーゴ社会主義の崩壊と民族・労働問題 札幌大学 真瀬勝康
IV イギリスにおける一般組合の組織政策の形成・展開・変容―運輸・一般労働組合(TGWU)を中心に― 専修大学 浅見和彦
《第五分科会》「自由論題(二)」
I 社会保障の日韓比較―皆年金化を中心に― 大阪市立大学大学院 李 静淑
II タイにおける社会保険の生成 早稲田大学大学院 菅谷広宣
III ホームヘルパー派遣事業行財政の問題点と改善課題―国庫支出金の超過負担をめぐる問題を中心として― 日本福祉大学 武田 宏
IV 生活の標準化 家計経済研究所 馬場康彦
《第六分科会》「自由論題(三)」
I ポーランドにおける女性労働と社会政策 札幌大学 富森孜子
II 農家女性労働の現段階―最近の農村調査事例より― 千葉大学 吉田義明
III 現代の女性労働と保育需要 保育研究所 村山祐一 保育研究所 逆井直紀



【第八五回研究大会】(関西部会主催、関西大学担当、一九九二年一〇月二四日(土)〜二五日(日)開催

【共通論題】「変化の中の労働と生活」
I 労働過程の変質と労働および生活の質の再検討―一つの問題提起― 東北大学 徳永重良
II 労働過程の変化と労働および生活の質―自動車産業を事例として― 中京大学 猿田正機
III  生活のなかの労働と家事労働 大阪市立大学 服部良子
IV 消費社会における生活の変容 名古屋経済大学 平野隆之
V 日本型企業社会と日本的労働・生活様式の変化 愛知教育大学 藤田栄史
VI 一国的「豊かさ」への国際的視点―日仏比較をめぐって― 立正大学 筆宝康之
VII 変化する仕事と社会システム―独日比較に向けて― 関西大学 大塚 忠
VIII 市場・生活・労働とその近代的諸「共同化」策 同志社大学 西村豁通
【総括討論】
共通論題 座長 甲南大学 熊沢 誠 仏教大学 浜岡政好
主討論者 広島女子大学 青木圭介 東京都立大学 岩田正美 熊本短期大学 橋本宏子 北海学園大学 本間照光



 二 部会関係

◇北海道部会
日時 一九九二年七月四日(土)午後二時−五時
場所 北海学園大学一〇階会議室
出席者 九名
【報告】
ウィリアム・ファーと戸籍本署―アイラーの見解を中心にして― 北海学園大学 広岡憲造
  (北海道大学 荒又重雄記)

◇東北部会
日時 一九九二年七月一七日(金)午後
場所 福島大学職員会館
【報告】
I 建設業における労働力不足の実態と不安定就業問題について―岩手県を事例として― 岩手大学 佐藤 眞
II 高齢化の進展と高年齢者雇用について−秋田市におけるその実情― 秋田経済法科大学 藤本 剛
III 高齢者雇用保障法制の展開について 福島大学 今野順天
  (福島大学 伊部正之記)

◇関東部会
 第四八回関東部会を以下の要領で開催、時節を得た論題のためか、多忙な時期にもかかわらず多くの参加者と活発な討論を頂くことができた。
日時 一九九三年二月二七日(土)午後一時〜四時
場所 駒澤大学大学会館三−二会議室
出席者 一七名
【報告】
I 労働組合の国際化について―東南アジア直接投資企業における労働組合の役割 麗澤大学 下田健人
II 海外日系企業の労使関係 駒澤大学 小林英夫
  (駒澤大学 三井逸友記)
◇関西部会
 第五五回関西部会を左記の要領で開催。多くの参加者を得て活発な報告と討論がおこなわれた。
日時 一二月五日(土)午前十時半〜午後四時
場所 同志杜大学(今出川)光塩館地下会議室
出席者 三五名
【報告】
I 「ドイツにおける労働市場論の展開について」 大阪経済大学 朝日吉太郎
 座長 京都大学 久本憲夫
II テーマ 資本制社会と家事労働の問題
1「家事労働と資本主義的生産様式」 高田短期大学 中川スミ
2「家事労働の未来と家族のあり方」 大阪市立大学 服部良子
 主討論者 立命館大学 中川順子
 座長 関西学院大学 池田 信
  (立命館大学 藤原壮介記)

◇中国・四国部会
日時 一九九二年八月三一日(月)午後一時〜六時
場所 松山大学
参加者 一六名
【報告】
I 高齢化社会―中国と日本― 松山大学 張 家?
II 「生活」概念と「生活者」概念をめぐって 愛媛労働問題資料センター 山口孝義
III 最近の労働情勢の動向―労働組合運動と労働政策を中心に― 高知短大 芹沢寿良
  (下関市大 山本興治記)

◇九州部会
第五五回研究会
日時 一九九二年九月五日(土)午後一時三〇分〜五時
場所 熊本商科大学 本館第三会議室
出席 一五名
【報告】
1 我が国における社会保障の原則と定義について 坂脇昭吉(鹿児島大学)
2 生命の尊厳原則と患者の権利 渡辺 満(久留米大学)
第五六回研究会
日時 一九九三年二月二〇日(土)午後二時〜五時
場所 九州大学経済学部会議室
出席 一三名
【報告】
1 一八九九年九州鉄道ストライキ 石井まこと(九州大学)
2 現代の高齢者雇用をめぐる諸問題 中原弘二(佐賀大学)
  (大分大学 清山卓郎記)



 

三 分科会関係

◇労働組合分科会
日時 一九九二年一二月四日(金)
場所 東京大学社会科学研究所
【報告】
戦後鉄鋼労働史:試論―日本鋼管を中心として― アンドルー・ゴードン氏
  (東京大学 山本 潔記)

◇生活問題・社会保障合同分科会
日時 一九九二年一一月二八日(土)
場所 上智大学
【報告】
生活問題研究の系譜とその現況 都立大学 岩田正美
日時 一九九二年一二月一九日(土)
場所 上智大学
【報告】
生活単位としての家族の変容 国民生活センター 小林綏枝
日時 一九九三年二月二七日(土)
場所 上智大学
【報告】
旧生活保護法の成立過程―SCAPIN 775を中心に 東京大学社会科学研究所 菅沼 隆
  (上智大学 松崎久米太郎記)

◇福祉問題分科会
第二七回研究会
日時 一九九二年七月四日(土)午後一時三〇分〜四時三〇分
場所 佛教大学
出席者 三〇人
【報告】
高齢者保健福祉推進一〇ヶ年戦略(ゴールドプラン)の現況
1 京都市における高齢者福祉の現況 京都市役所高齢企画課 前田治彦
2 保健福祉推進一〇ヶ年戦略と市町村 花園大学 中川健太朗
第二八回研究会
日時 一九九三年三月一九日(金)午後一時三〇分〜四時三〇分
場所 佛教大学
出席者 二〇人
【報告】
社会福祉とボランティア活動
1 日本におけるボランティア活動の現状 京都文教短期大学 加藤博史
2 イギリスにおけるボランティア活動の現状 高野山大学 山本 隆
  (佛教大学 浜岡政好記)

 

四 大会総会記録

第八四回大会総会
日時 一九九二年五月三〇日(土)午後五時〜五時三五分
場所 昭和女子大学グリーンホール
出席会員数 一四三名
議長 戸塚秀夫会員
【協議事項】
1 幹事・監事の選挙方法に関する件
 石畑良太郎代表幹事より、幹事・監事の選挙方法について説明し諒承を得た。また、幹事会決定に基づき、伊部正之、玉井金五、橋元秀一、山本興治の四会員を選挙管理委員に選任した。
2-(1) 一九九二年度一般会計決算書承認の件
 代表幹事より「社会政策学会第八四回大会総会資料」に基づき説明し、佐口卓監事より監査結果の報告があり、全会一致で承認。
2-(2) 一九九二年度一般会計予算案承認の件
 代表幹事より同上資料に基づき一部修正部分のあることを含めて説明し、全会一致で承認。
2-(3) 部会・分科会補助費内訳案承認の件
 代表幹事より同上資料に基づき説明し、全会一致で承認。
3-(1) 一九九一年度年報代特別会計決算書承認の件
 代表幹事より同上資料に基づき説明し、佐口卓監事より監査結果の報告があり、全会一致で承認。
3-(2) 一九九二年年報特別会計予算案承認の件
 代表幹事より同上資料に基づき説明し、全会一致で承認。
【報告事項】
1 名誉会員の推薦決定について
 石畑良太郎代表幹事より、一九九二年五月三〇日開催の九〇−九二期第一五回幹事会で、隅谷三喜男、水野武の両会員が名誉会員に決定した旨を報告した。
2 入会申込みの承認について
 代表幹事より、申込みのあった一〇名(氏名の記載省略)の入会が承認された旨を報告した。
3 日本学術会議研連委員会活動について
 栗田健会員(幹事)より、上記研連主催の第六回シンポジウムでの報告希望者の申込み等について説明した。
4 藤原壮介会員(幹事)より、社会政策学会第八五回研究大会を一九九二年一〇月二四日(土)・一〇月二五日(日)の両日、関西大学において開催する旨を報告し、多数会員の参加を呼びかけた。
  (学会本部事務局記)

〔2007年5月12日掲載〕


《社会政策学会年報》第37集『現代の女性労働と社会政策』(御茶の水書房、1993年6月刊)による。






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