『社会政策学会年報』第35集 学会記事
一 大会関係
◇第八〇回大会(武蔵大学担当、一九九〇年五月二六〜二七日開催)
【共通論題】「社会保障改革の現局面」
I サッチャー時代のイギリス社会保障 神戸学院大学 樫原 朗
II 日本における労災補償制度「改正」論――その発展史的および国際的位置付け―― 学習院大学 宮島尚史
III スウェーデンの税制改革と社会保障 慶應義塾大学 飯野靖四
IV 公的扶助と福祉サービスの問題――ケア問題を中心に―― 北星学園大学 白沢久一
V わが国における「老後生活費」の特質と年金・社会福祉サービス 東京都立大学 岩田正美
VI 日本の医療保障・医療政策の現局面 専修大学 西岡幸泰
【共通論題総括討論】
座長 北海道大学 荒又重雄 中央大学 工藤恒夫
【分科会】
【第一分科会】「派遣労働」
座長 専修大学 加藤佑治
一、情報化・「構造調整」政策下における派遣労働問題 静岡県立短期大学 長井偉訓
二、我が国における銀行業の技術革新と派遣労働 高千穂商科大学 中山 徹
三、欧米における派遣労働の動向と政策課題 静岡大学 三富紀敬
【第二分科会】「地方自治体と福祉」
座長 日本福祉大学 小川政亮
一、巨大都市東京の老人福祉政策――統計からみた二三区二六市の老人生活実態と施策整備水準 武蔵大学 高橋紘一
二、地方自治体と中小企業勤労者福祉共済制度――西宮市の事例を中心として―― 長崎県立国際経済大学 吉尾 清
三、国・地方自治体と福祉財源 法政大学 中西啓之
【第三分科会】「自由論題(1)」
一、「ナショナル・ミニマム」論の形成過程――B・ウェッブの思想形成を中心に―― 京都大学大学院 藤井 透
二、社会保障理論構築と保険・社会保険理論問題 北海学園大学 本間照光
三、高蛉化社会に対する社会保障理論と諸制度、諸施設の再構築について 日本福祉大学 坂寄俊雄
【第四分科会】「自由論題(2)」
一、都市銀行における第三次オンライン化と新人事政策 慶應義塾大学大学院 清山 玲
二、スーパーマーケットにおける情報システム化の進展と能力主義管理――企業内教育を中心に―― 北海道大学大学院 三山雅子
三、日本における産業別組織の類型と機能 労働経済調査研究所 石田福蔵 武蔵大学 中村圭介
【第五分科会】「自由論題(3)」
一、「国際労働力移動」視点からみた外国人労働者流入の構造――構造的把握を深めるためのアプローチとして―― 東京農業大学 大久保 武
二、社会民主主義の意義にかんする一考察 食糧学院大学 中島正道
三、友子制度について――自著『日本の伝統的労資関係』を批判する―― 法政大学 村串仁三郎
第八一回大会(北海道部会主催・北海道および札幌市後援・北海道大学担当、一九九〇年一〇月一一〜一二日開催)
【共通論題】「社会科学の諸方法と社会政策研究」
I ドイツ社会政策思想史の視野転換のために 一橋大学 太陽寺順一
座長 釧路公立大学 吉武清彦
II 労働調査の方法についての覚書 法政大学 小池和男
座長 釧路公立大学 徳田欣次
III 社会政策の機能的研究と労働経済学 東京学芸大学 梅谷俊一郎
座長 松阪大学 保谷六郎
IV 社会史からみた社会政策 慶應義塾大学 村松高夫
座長 福島大学 相沢与一
V 権利としての社会法の生成展開と社会政策 日本女子大学 佐藤 進
座長 学習院大学 宮島尚史
VI 賃金・労働組合・国家の理論 東京大学 中西 洋
座長 京都大学 菊池光造
VII 社会福祉改革の理論的課題 日本社会事業大学 三浦文夫
座長 佛教大学 浜岡政好
VIII 労使関係研究と労働社会学 千葉大学 河西宏祐
座長 甲南大学 熊沢 誠
(大会関係記事は学会本部事務局記)
二 部会関係
◇北海道部会
日時 一九九〇年六月九日(土)午後一時三〇分〜五時
場所 北海道大学学術交流会館
出席者 八名
【報告】
最近のイギリス労働事情 札幌学院大学 平石 修
(北海道大学 荒又重雄記)
◇関東部会
一九九〇年度関東部会(第四七回関東部会)は、諸般の事情から年度内開催を見送らざるをえなかったが、一九九一年七月六日(土)に立教大学において開催の予定で準備を進めている。
(立教大学 大森真紀記)
◇関西部会
第五三回関西部会
今回六年ぶりに会場を京都に移して行なわれた。
日時 一九九〇年一二月一日(土)午後一時〜五時
場所 同志社大学(今出川)光塩館地下会議室
出席者 一九名
【報告】現代の生活問題〜その「豊かさ」の光と影
一、 現代消費財産業と「消費社会」 立命館大学 竹濱朝美
二、 消費社会における貨幣問題と社会的援助 名古屋経済大学 平野隆之
三、 老人扶養と家族機能 大阪経済大学 土井乙平
座長 関西大学 小林英夫
(立命館大学 藤原壮介記)
◇中国・四国部会
日時 一九九〇年九月一日(土)午後一時〜五時
場所 香川県市町村職員共済会館
出席者 一三名
【報告】
一、新聞産業のCTS化と健康破壊――中国新聞社を事例として―― 広島大学 長沼信之
二、西ドイツ職業教育の改革と外国人の若者達 香川大学 佐藤 忍
(香川大学 山下隆資記)
◇九州部会
第五一回研究会
日時 一九九〇年九月一日(土)
場所 熊本商科大学
【報告】
一、ソフトウェア産業の労務管理 鹿児島経済大学 片山一義
二、ウィリアム・ベヴァリッジのロンドンスクール・オブ・エコノミックス時代 熊本短期大学 柏原健三
第五二回大会
日時 一九九一年二月二三日(土)
場所 九州産業大学
【報告】
一、 近時の「人手不足」について 佐賀大学 富田義典
二、カール・カウツキーと社会主義 熊本女子大学 久間清俊
(鹿児島経済大学 豊田謙二記)
三 分科会関係
◇労働組合分科会
日時 一九九〇年一二月一日(土)午後一時半
場所 東京大学社会科学研究所会議室
出席者 十数名
【報告】
戦後労働組合運動史について 清水慎三
◎ 清水慎三先生の永年の体験に裏付けられた興味深いご報告であった。
(東京大学 山本 潔記)
◇生活問題・社会保障合同分科会
日時 一九九一年二月一六日(土)午後四時三〇分〜六時
場所 上智大学 七号館一一階会議室
【報告】最近のスウェーデンにおける社会保障・社会福祉の動向 ストックホルム大学客員講師 竹崎 孜
(上智大学 松崎久米太郎記)
◇福祉問題分科会
第二三回研究会
日時 一九九〇年六月一六日(土)午後一時三〇分〜四時三〇分
場所 佛教大学
出席者 一五名
【報告】
一、高齢化社会と年金問題――制度・現状・あるべき姿 京都府年金福祉協会 近記伍市
二、九〇年代の年金政策の課題 大阪市立大学 坂口正之
第二四回研究会
日時 一九九〇年一一月一〇日(土)午後一時三〇分〜四時三〇分
場所 佛教大学
出席者二〇名
【報告】
一、ウエッブ夫妻の協同組合論の発展――いわゆる「一九二〇年問題」の考察のために 京都大学大学院 藤井 透
二、労働者協同組合の実践と展望 京都高齢者事業団 鍛谷宗孝
(佛教大学 浜岡政好記)
〔2007年5月10日掲載〕
《社会政策学会年報》第35集『社会保障改革の現局面』(御茶の水書房、1991年5月刊)による。