『社会政策学会年報』第31集 学会記事
一 大会関係
◇第七二回大会(法政大学担当、一九八六年五月一六、一七日開催)
〈共通論題〉「日本の労使関係の特質」
I 日本における職場小集団活動の展開と「日本的労使関係」 静岡大学 青山茂樹
II 熟練形成方式からみた日本の労使関係 京都大学 小池和男
III 経営破綻と労働組合運動――労働者自主管理の示唆するもの―― 佐賀大学 井上雅雄
IV 日本の労使関係と労働者の生活様式――労働者生活における「破綻」の構造―― 埼玉大学 元島邦夫
V 日本労使関係の歴史的特質 法政大学 二村一夫
〈共通論題総括討論〉
座長 明治大学 栗田 健
〔第一分科会〕〈公務員の賃金決定〉
1 日本における公務員賃金決定の特徴 法政大学 早川征一郎
2 人事院勧告制度の理念と現実 群馬工業高専 林 博男
3 公務員賃金体系の諸問題 労働経済調査研究所 松井 朗
〔第二分科会〕〈生活保養制度の推移と現状〉
1 生活保護行政と労働政策との関連 同志社大学 三塚武男
2 社会福祉改革の現状とその意味 流通経済大学 田多英範
3 生活保護受給世帯の推移と実態 淑徳大学 川上昌子
〔第三分科会〕〈自由輪題(1)〉
1 日本労働組合運動の多国籍企業対策の現実――多国籍企業の日本型との関連で―― 大阪市立大学 佐々木 建
2 戦後フランスの団体協約立法――一九四六年協約法の成立と意義―― 東京大学大学院 松村文人
3 フランスにおける労使関係――組合をめぐる状況―― 中央大学 佐藤 清
〔第四分科会〕〈自由論題(2)〉
1 労働力基盤としての農村の変化と農村高年齢者――長野県青木村調査を事例として―― 中央大学 大須眞治 独協大学 唐鎌直義
2 ビンセント・セント・ジョン――IWWの理念的指導者―― 市邨学園短期大学 久田俊夫
3 イギリス国民保健事業(NHS)の行財政改革――管理機構の簡素化、事業の地域化、民営化―― 久留米大学 渡辺 満
(慶應義塾大学 矢野久記)
◇第七三回研究大会(関西部会主催、京都学園大学担当、一九八六年一〇月一八・一九日)
〈共通論題〉「変貌する産業社会と社会政策学」
I 最近の雇用・失業政策と社会政策学 法政大学 小林謙一
II 変貌する労使関係と「研究の成立」――イギリス研究から―― 国学院大学 高橋克嘉
III 日本型賃金の今日的様相 横浜国立大学 下山房雄
IV 勤労者世帯の実態と最低生活規準――生活費分析の方法―― 中央大学 江口英一
V 労働福祉と役割分担論 立命館大学 藤原壮介
VI 社会福祉研究の問題点――とくに戦後の社会福祉教育を反省して―― 佛教大学 上田千秋
VII 社会保障政策の転換と社会保障理論――老齢保障(年金・医療)を中心として―― 大阪市立大学 坂口正之
VIII 労働経済論における現代失業分析 大阪学院短期大学 森田 劭
IX 社会政策論の広義化とその背景――西ドイツ社会国家論を手がかりとして―― 一橋大学 大陽寺順一
〈総括討論〉
座長 同志社大学 西村豁通 北海道大学 荒又重雄
主討論者
社会保障研究所 三浦文夫
慶應義塾大学 佐野陽子
一橋大学 富沢賢治
北海道学園大学 美馬孝人
佐賀大学 中原弘二
〔付記〕
第七三回研究大会において、社会政策研究大会叢書の刊行に、長年ご盡力をねがった啓文社に対し、感謝状と記念品を贈呈した。
(大阪市立大学 竹中恵美子記)
二 部会関係
◇北海道部会
日時 一九八七年二月二七日 午後一時三〇分より
場所 北海道大学経済学部大会議室
出席者 一二名
〈報告〉マレーシアにおけるフリー・トレード・ゾーンについて 北海道大学 穴沢 真
(北海道大学 荒又重雄記)
◇関東部会
第四三回関東部会
日時 一九八六年一〇月三日(金)午後六〜九時
場所 早稲田大学九号館大会議室(西早稲田)
〈報告〉
フランス労働者階級の現状と問題点 全国レジスタンス博物館館長 アンドレ・トレ氏
(早稲田大学 永山武夫記)
◇関西部会
第四九回関西部会
日時 一九八六年一二月一三日(土)午前一〇時〜午後五時
場所 大阪市立大学文化交流センター講義室
出席者 二六名
〈報告〉
一 西ドイツ共同決定制成立をめぐって――キリスト教系労働運動の役割を中心に―― 京都大学 久本憲夫
二 若き日の鈴木文治と友愛会活動――キリスト教徒としての側面から―― 百合学院 吉田千代
三 日本におけるベヴァリッジ社会保障思想の受容過程 大阪市立大学 玉井金五
(竹中恵美子記)
◇中国・四国部会
日時 八月二六・二七日
場所 愛媛大学職員会館
〈報告〉
一 昭和恐慌下の愛媛の繊維産業と工場法 松山商大 望月清人
二 ドイツ自由戦線と国民社会主義経営細胞 愛媛大学 小林漢二
〈議題〉
一 八七年度秋の社会政策学会研究大会(松山開催)の共通論題について
(愛媛大学 星島一夫記)
◇九州部会
第四三回研究会
日時 一九八六年九月六日(土)午後一時〜五時
場所 熊本商科大学研究棟会議室
出席者 一三名
〈報告〉
一 造船業における合理化と企業内教育訓練の展開――三菱長崎造船所を中心に―― 福岡教育大学 永田萬享
二 「管理社会」と労働者 熊本商科大学 嵯峨一郎
第四四回研究会
日時 一九八七年一月三一日(土)午後一時〜五時
場所 九州大学経済学部棟会議室
出席者 一四名
〈報告〉
一 イギリス女性工場監督官制度――女性監督官たちの経歴を中心に―― 佐賀大学 大森真紀
二 「職業婦人」問題についての一考察 熊本短期大学 橋本宏子
(熊本商科大学 井上吉男記)
三 分科会関係
◇労働組合分科会
日時 一九八七年三月一四日
場所 東京大学社会科学研究所
出席者 一〇名
〈報告〉
三井三池争議――三砿連の離脱をめぐって―― 法政大学 平井陽一
◇生活問題・社会保障合同分科会
一 日時 八六年四月一九日
場所 上智大学
都市下層の生活実践と研究視点――戦前の東京を中心として―― 日本女子大 中川 清
二 日時 八六年九月二七日
場所 上智大学
最近の退職金をめぐる諸問題 富山大 山崎 清
三 日時 八六年一一月一五日
場所 上智大学
最近の婦人雇用の動向とその問題点 足立喜美子
四 日時 八七年一月二四日
場所 上智大学
最近の社会保障の展開過程 日本社会事業大 横山和彦
五 日時 八七年二月二一日
場所 上智大学
社会福祉の制度改革の課題 日本社会事業大 三浦文夫
六 日時 八七年三月一四日
場所 上智大学
大都市における老人福祉の最低基準について――世田谷区における老人実態調査をもとに―― 東京都老人総合研究所 佐藤嘉夫
(上智大学 松崎久米太郎記)
◇福祉問題分科会
第一五回福祉問題分科会
日時 一九八六年一〇月四日(土)午後二時〜五時
場所 佛教大学
出席者 二〇名
〈報告〉
今日の生活問題と社会福祉の課題
報告者
一 医療と家族問題――英国との対比において 佛教大学 中村永司
二 産業中毒――外来受診患者の生活史調査から 日本福祉大学 上原千寿子
(佛教大学 浜岡政好記)
〔2007年5月10日掲載〕
《社会政策学会年報》第31集『日本の労使関係の特質』(御茶の水書房、1987年5月刊)による。