社会政策学会史料集



『社会政策学会年報』第23集 学会記事

 

一 大会関係

◇第五六回大会(日本女子大学担当、七八年六月一〇・一一日開催)

〈自由論題〉
I 原内閣の労働政策――治警法一七条の解釈・適用問題を中心として 東京大学 上井喜彦
II 協調会の思想と行動 新潟大学 米川紀生
III 三井三池炭坑の職場闘争――輪番制と「生産コントロ―ル」 法政大学 平井陽一

〈共通論題〉「構造的危機」下の社会政策
I 社会・労働政策の構造とその変化――総合社会政策批判の視角 立命館大学 三好正巳
II 雇用政策の拡大と現実への対応 雇用促進事業団 亀山直幸
III 構造的危機と賃金政策 法政大学 高木督夫
IV 構造的危機下の労資関係政策 桃山学院大学 小川 登
V 社会保障における再収奪機構 日本女子大学 松尾 均
総括討論
座長 慶応義塾大学 黒川俊雄
コメンテーター 東北大学 徳永重良 慶応義塾大学 小松隆二 熊本商科大学 井上吉男
 第一日目は、自由論題の三報告と共通論題の二報告がおこなわれた。第二日目は、共通論題の三報告のあと、総括討論をおこなった。自由論題、共通論題とも記録的な出席者にめぐまれ、活発な意見交換と問題提起がおこなわれた。第一日目の総会終了後、懇親会がもたれ、出席者一同なごやかなひとときをすごした。



◇第五七回大会(関西部会大阪市立大学担当、七八年一一月一六・一七日開催)

〈自由論題〉
I 労働力の商品化の論理と構造 下関市立大学 堀内隆治
II わが国大都市における内職労働の諸類型 一橋大学 高田一夫 一橋大学 佐藤博樹
III 一九七〇年代のイギリスの年金政策 創価大学 福島勝彦

〈共通論題〉高齢化社会の社会政策
I 高齢化社会における社会政策の基本問題 大阪市立大学 小川喜一
II 高齢化社会の諸問題と労働組合 大阪社会事業短期大学 大谷 強
III 高齢者運動の現状と問題点 法政大学 吉田秀夫
IV 〈特別報告〉日独老人問題の比較 (紹介明治大学 西尾孝明) ドルトムント専門職業大学 Dieter Kameda
〔雇用・賃金分科会〕座長 京都大学 前川嘉一
V 高齢化社会における雇用問題 法政大学 小林謙一 法政大学 伊藤 実
VI 高齢化社会における賃金問題 横浜国立大学 下山房雄
〔医療・社会保障分科会〕座長 関西学院大学 大前朔郎
VII 高齢化社会における年金問題 大阪府立大学 片山 明
VIII 高齢化社会における医療保障――イギリスの医療保障を中心として 国立公衆衛生院 一圓光弥
総括討論 座長 同志社大学 西村豁通
 第一日目は、自由論題の三報告と共通論題の四報告がおこなわれた。第二日目は、共通論題の分科会報告にはいり、雇用・賃金分科会、医療・社会保障分科会でそれぞれ二報告がおこなわれた。そのあと、総括討論で活発な討論が展開された。なお、第一日目の報告終了後、懇親会がもたれ、参加者一同なごやかに歓談した。
  (日大・牧野記)



 

二 部会関係

◇関東部会
日時 一九七八年五月一三日
場所 中央大学
〈報告〉
テ―マ 労働貴族の古典的時代におけるフリントガラス製造工
報告者 慶応義塾大学 松村高夫
   (中大・島崎記)

◇関西部会
第四一回関西部会
日時 一九七九年三月三一日(土)午後一時
場所 同志社大学光塩館地階会議室
〈報告〉
共通論題「最低賃金制の現実と問題点」
報告者 大阪市立大学(院) 川東英子 関西学院大学 大前朔郎 大阪市立大学 吉村 勵 立命館大学 細迫朝夫
総括討論座長 京都大学 前川嘉一
  (同志社大・西村記)

◇中国・四国部会
日時 一九七八年九月二日、三日
場所 岡山市まきび会館
〈報告〉
保育料値上げ問題の検討 香川大学 山下隆資
造船不況の調査から 愛媛大学 小林漢二
一、 協議事情
 一九七九年秋季の研究大会(於高知大学)を主催することについての準備
一、 世話人改選
 中国・四国部会の世話人を香川大学木村正身氏に交替した。
  (岡山大・向井記)

◇九州部会
第二四回研究会
日時 一九七八年五月一八日
場所 大分大学経済学部
〈報告〉
一、大分新産都市と地域経済 大分大学 気賀沢忠夫
二、国民春闘論――構造的危機と労働組合運動―― 熊本商科大学 井上吉男
第二五回研究会
日時 一九七八年九月九日
場所 熊本商科大学
〈報告〉
一、労働力商品化の論理と構造――賃労働分析の一視角―― 下関市立大学 堀内隆治
二、地場産業研究の方法について 九州産業大学 湖尻賢一
第二六回研究会
日時 一九七八年一一月二六日
場所 西南学院大学経済学部
〈報告〉
一、労働過程と賃労働 九州大学 中村 達
二、戦前北九州地方労働運動史関係資料について 北九州大学 古賀良一
  (鹿児島大・吉村記)



 三 分科会関係

◇生活問題・社会保障合同分科会
1 老人問題への接近――川崎市・北九州市調査結果を通じて―― 上智大学 松崎条太郎(七八年四月二二日、上智大学)
2 高齢者雇用問題をめぐって 東京大学 氏原正治郎(七八年六月三日、上智大学)
3 大都市周辺部の住宅取得調査 国民生活センタ― 布施好夫 同 小林綏技(七八年九月三〇日、上智大学)
4 北欧の老人福祉施設をめぐって 日本女子大学 佐藤 進(七八年一〇月二一日、上智大学)
5 イギリスにおける生活をめぐって――シェフィールド大学での一年間の留学をふりかえって―― 中央大学 江口英一(七八年一二月一六日、上智大学)
6 老齢者の就業と年金制度について 上智大学 籠山 京(七九年一月二〇日、上智大学)
7 松方緊縮財政と病院改革の転換 病院管理研究所 菅谷 章(七九年三月一七日、上智大学)
  (早大・佐口記)

◇労働組合分科会
1.日時 一九七八年五月二〇日(土)午後一時三〇分
 場所 専修大学神田校舎
 報告者 下山房雄(横浜国立大学)
コメンタ― 篠原陽一(海上労研) 早川征一郎(大原社研)
テ―マ 「七八春闘をどう見るか」
2.日時 一九七八年七月八日(土)午後一時三〇分
 場所 専修大学神田校舎
 報告者 池田 信(埼玉大学)
 テ―マ「戦前における労資協調政策の形成――内務省社会局設置の意義について」
3.日時 一九七八年一二月二三日(土)
 場所 専修大学神田校舎
 報告者 筆宝康之(立正大学)
 テ―マ 「産業別合理化問題の研究動向」
  (専修大・加藤記)

◇福祉問題分科会
第八回福祉問題分科会
日時 一九七九年三月三一日(土)午前九時半
場所 同志社大学光塩館地階会議室
報告 共通論題「福祉行政の現状と課題」
報告者 高野山大学 岩見恭子 京都産業大学 山上賢一
  (同志社大・西村記)


〔2007年5月6日掲載〕


《社会政策学会年報》第23集『「構造的危機」下の社会政策』(御茶の水書房、1979年5月刊)による。






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