社会政策学会交流欄


東アジア国際会議「東アジアにおける開発とジェンダー」

(横田伸子会員より)


  来たる11月15日(金)、11月16日(土)の両日、山口大学大学会館において、東アジア国際会議「東アジアにおける開発とジェンダー」を下記の日程で開催いたします。
  11月15日には記念講演として、竹中恵美子氏「日本における社会政策とジェンダー」が、11月16日には基調講演として、大沢真理氏「東アジアの開発とジェンダー」が予定されております。さらに、11月16日に「東アジアにおける開発とジェンダー」のテーマで、韓国、マレーシア、バングラディシュ、日本の研究者によるパネルディスカッションが行われます。
  皆様、どうぞふるってご参加ください。詳しくは下記をご参照ください。
2002年10月11日

山口大学経済学部 横田伸子
〒753−8514
山口市吉田1677−1 山口大学経済学部

電話: 083−933−5559(FAX兼用)
e-mail: ynobuko@po.cc.yamaguchi-u.ac.jp


1.主 催

山口大学大学院東アジア研究科
山口大学経済学部

2. 国際会議開催の趣旨

  21世紀に入って、経済のグローバリゼーション、新しいタイプの地域紛争、貧富の格差の拡大、国際協力・経済協力の縮小傾向と「効率化」が見られる中で、開発途上地域の人々の生活、「人間開発」に新たな目が向けられている。開発とは「自由の拡大であり、個人のケイパビリテイーの最大発揮」(アマーテイア・セン)であり、人間開発の核心は「人々の選択の拡大」(マハブブ・ウル・ハク)にある。
「人間開発」という考え方は、人間そのものに直接の焦点を当て、個々の人々の潜在能力を可能な限り発現させ、自由な選択を拡大することを可能にする社会を築くことである。そのためには、基礎医療、教育、栄養、環境、人口、雇用、性差別の解消、貧困の絶滅、飢餓・飢饉を防ぎ、不平等を低下させることに役立つような政策体系を築き着実に実施することが求められる。
  本国際会議では、東アジアを中心として開発と女性のエンパワーメント・社会的性役割(ジェンダー)との関係に焦点をあてる。働く女性、家族、医療と健康、食事と食糧、子供の教育と生涯教育、高齢者、宗教と性役割などを課題として、開発の中心に人間開発を据え、その中でもジェンダーという視座から21世紀の開発のプロセスを再検討することが、この会議の趣旨である。
  この会議の背景となる考え方は、ジェンダーという課題は東アジアおよび世界の開発の中で最重要なものの一つであること、および、これまでの成功と失敗例から学ぶことによって両性間の平等(gender equality)は可能であること、の2点である。これに基づいて、本会議では次の2テーマを追求することになる。
(1) 東アジアの開発をジェンダーの視点から捉えるとき、その特徴と性格は何か。
(2) 過去の成功と失敗から、我々はお互いに何を学ぶことができるか。

3.スケジュール


2002年11月15日(金)
14:00 受付開始(大学会館)
15:00 開会
開会セレモニー(山口大学学長挨拶:加藤 紘)/主催者挨拶:
大学院東アジア研究科長:藤原貞雄/事務局連絡、その他

15:30〜17:00 特別記念講演
竹中 恵美子氏(大阪市立大学名誉教授)
「日本における社会政策とジェンダー」  

17:00〜17:30 質問


2002年11月16日(土)
9:00  受付開始(大学会館)
9:30〜11:30 第1セッション
モデレイター:松井範惇 (山口大学経済学部)

モテイウル・ラーマン氏 (ダッカ大学)
'Poverty and Woman Development In Bangladesh'(バングラデシュの貧困と女性の開発)

村上 薫氏 (アジア経済研究所)
「開発計画期トルコにおける女性の労働力化と社会政策」

スロチャナ・ナイール氏 (マラヤ大学)
'Development and Gender: The Malaysian Perspective'
(開発とジェンダー:マレーシアからの視点)

坪井ひろみ氏(山口大学東アジア研究科院生)
「バングラデシュの女性とグラミン銀行の住宅ローンプログラム」

11:30〜12:00 質問・討論


13:00       山口大学経済学部長挨拶:瀧口 治
13:05〜14:00 基調講演
大沢真理氏(東京大学社会科学研究所教授)
「東アジアの開発とジェンダー」

14:00〜14:25 質問
14:45〜16:45 第2セッション
モデレイター:横田伸子 (山口大学経済学部)

黄 秀慶(フアン・スギョン)氏 (韓国労働研究院)
「韓国における理工系分野の女性技術者養成政策の限界」

黄 晶美(フアン・ジョンミ)氏 (ソウル大学女性研究所)
「韓国の女性政策パラダイムの展開過程:発展と民主化の間で」

三宅義子氏 (山口県立大学国際文化学部)
「日本資本主義と女性労働:1868〜2002」

沢田ゆかり氏 (東京外国語大学外国語学部)
「経済グローバル下の女性労働:華南の事例」

16:45〜17:10 質問・討論

17:30〜18:10 全体討論
18:10〜18:20 閉会セレモニー(主催者謝辞、事務局連絡)ここまでは大学会館

19:00〜20:30 コメンスメント(次のプロジェクトへの出発会)   第2学食(きらら) 

4.参加申し込み等

会議への事前の申し込みは必要ありません。
当日受付に直接お越しください。(準備の都合上、コメンスメントに参加される方は事前にお申し込みください。)  
参加費用は不要です。(ただし、資料代500円を申し受けます。)
コメンスメントの会費は3,000円を予定しています。参加される方は、氏名・連絡先などを11月11日(月)までに下記<問い合わせ先>までお知らせください。

5.問い合わせ先

〒753−8514 山口市吉田1677−1
山口大学大学院東アジア研究科 松井範惇研究室
電話: 083−933−5530 (FAX兼用)
e-mail: npmatsui@yamaguchi-u.ac.jp
あるいは、
山口大学東亜経済研究所
電話: 083-933-5507 (FAX) 083-933-5510
e-mail: EC196@office.cc.yamaguchi-u.ac.jp

6.山口大学へのアクセス

● 山口宇部空港着/JR小郡駅までバス40分
● JR山陽新幹線・山陽本線小郡駅着
小郡からJR山口線 湯田温泉下車 徒歩20分
  山口方面行きバス 湯田温泉下車 徒歩25分
● JR山陰本線益田駅で山口線へ乗換え 湯田温泉駅下車
● キャンパスまで防長バス/JRバス有り
交通案内
キャンパスマップ



〔2002.10.11寄稿〕






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