ジェンダー部会からの呼びかけ
新しくジェンダー部会の責任者になりました成蹊大学の竹内敬子です。このような大役が果たせるか不安ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
関口定一会員の全面的協力をいただき、ジェンダー部会でもメーリング・リストを作ろうかと思っております。メーリング・リストに加わりたい方は私までメールを下さい。このメールは現在ジェンダー部会のメンバーになっていない方にもお出ししていますが、新たな参加者歓迎です。また、関心のありそうな大学院生にもお薦めいただければ幸いです。件名には「ジェンダー部会」とお書き下さい。
私のメールアドレスは
takeuchi@fh.seikei.ac.jpです。
また、今後の大会での分科会のプランも募集いたします。秋の大会にも自由報告の枠が設けられることになるようで、年2回の分科会を持つことが出来ます。
プランだけでもけっこうですし、報告者や座長の候補者も加えたものなら、なおうれしく存じます。アイデアをお寄せ下さい。
すでに各人が研究済みのものを報告するというより、分科会に向けて、各自の研究テーマを分科会のテーマとからめて半年なり1年なり考え直してみたり、新しい焦点をあててみたり、また当日にいたる準備や当日の議論の中で新しい発見が出来るようになればよいのでは、と思っています。
イギリスに留学した時、学会にはテーマが決まっているものが多く、私もはじめのうちとまどったのですが、次の年のテーマに向けて自分の研究を考えてみて、その中から報告できそうなら報告していく・・・というのは、共通の議論の土俵を作ったり、お互いに刺激しあうという点で意味があると考えるようになりました。ちなみに、この夏、Women's History Networkの第9回年次大会で報告してきました。テーマは"Local, National, Global"ということで、今工場法を地方史レベルでやっているので、そのことと、また、たまたま日本の工場法について書く機会があったので日本の工場法へのイギリス工場法の影響(女性=自由な行為者ではない、という考え方の輸入)、そして、これも資料を読んでいる時にしばしば目にしたインド工場法(植民地の女性をイギリス人支配者は本国女性とどのような違った言葉で論じているか)のことを絡めて報告してきました。かなり荒っぽい報告だったと思いますが、設定されたテーマとの関わりで、自分の研究を新しい角度から見直したのは収穫でした。
来春の102回大会については、みなさまにご相談する時間がなかったので、泥縄ではありますが、共通論題を深めるということで「(社会的・経済的)格差とジェンダー」(魅力的なタイトルは考え中。これについても案があったらお寄せ下さい)にしたいと考えています。これについても、議論すべき論点をお寄せいただければありがたいと思っています。報告者は東京工業大学の橋本摂子に、SSM調査の統計を使った男女の賃金格差の問題を、東京大学大学院の足立真理子さんに、グローバルな視点からみた、地球規模での格差の問題をジェンダーと関わらせて論じていただく予定です。コメンテーターは交渉中です。
メールをお待ちしております。
草々
竹内敬子
成蹊大学文学部
takeuchi@fh.seikei.ac.jp
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