社会政策学会大会 開催校報告



第115回大会開催校報告

 2006 年春季(第112 回)大会で龍谷大学においての第115回大会開催が決定された。実行委員長所属学部には他に学会員がおらず、日常的に実務を分担する体制が組めなかったので、学会の組織運営を業務とするACplanning 社にプログラム等の印刷、発送、会計管理などの主要業務を委託することにした。(委託料金300,000 円。その後、所属学部内に2 名の新入会員を得て、アルバイト学生の募集および会場設営などを依頼できたが、これは当初望外のことであった。)その後、委員長は、大分大学、東京大学での大会で、その運営状況を取材し、大会受付、会場設営などの実情を、写真などで同社に伝えるべく努力する一方、開催校内部においては、会場の確保、補助金の申請等の手続きを始めた。 実務が本格的に忙しくなったのは、07 年春からである。以下、実行委員長として考慮を要した事柄について触れておく。今後の開催校にとってなんらかの参考になれば、幸甚である。

1. 大会用連絡電話および大会当日実行委員会詰め所について

 実行委員会は、通常実行委員の大学研究室に設置され、電話も研究室付設のものが利用されることが多いと思われるが、今回は在室者を常時配置できなかったので、携帯電話を新規に開設し、実行委員長が常時携帯した。結果的には、問い合わせは大会当日も含め、数件ではあったが、それぞれ緊急の対応が可能であった。ただし、プログラム印刷時には携帯電話番号を取得しておらねばならず、入稿から配送までの間は、少額ではあるが、基本料金の空払いせざるを得なかった。なお、固定電話を利用しなかったため、大会当日の「実行委員会詰め所」は設置せずにすんだ。「詰め所」の役割は、おおむね業務連絡の基地であるから、携帯電話による連絡が密に取れれば、不要であるかも知れない。ただ、伝言のみでは果たせない用件に対応するため、大会運営の全体像と詳細、AV 機器の操作を熟知させ、フリーランサー的な役割を持たせた委員長ゼミ生2 名を、常に委員長の側に配しておいた。結局この両名が、トラブル解決係として機能した。


2. プログラム掲載広告・書籍販売出店について

 今大会の場合、予算上は不要との判断もあり得たが、114 回大会の懇親会にて出席した出版社の社員と委員長が懇談し、広告が出版社から好評を得ていることを確認できたこと、また、将来的に学会財政に資するところ大と判断したことから、継続を決定した。今回は、某出版社から他学会の広告募集要項を電子ファイルで入手し、それを本学会用に改訂して、前回掲載の勧誘がなされた出版社にのみ、メール等で送付したが、勧誘をしなかった出版社からも広告掲載の要望が数件あった。応募締め切りを過ぎていたため、対応できなかったが、今後、勧誘範囲の拡大も検討すべきかと思われる。広告料は半ページ18,000 円、4 分の1 ページ10,000 円とした。プログラム裏表紙は、広告効果大ではあるが、プログラムの冊子としての体裁を損なうため、広告無しとした。なお、大会当日の出店については、今回、広告とセットで勧誘したが、出店のみの要請(京都大学出版会など)もあったので、これについては、2,000 円を別途徴収した。出店には机(45×180cm)2 台、イス2 脚を提供した。


3. 託児所について

 当初学内での開設も考慮したが、利用者数が予想できず、人員配置、万が一の事故対応など、解決の難しい問題が生じるため、既存の業者を利用希望者に紹介することとした。利用の問い合わせは1 件のみであった。ただ、これも費用の点で利用に至らなかった。


 

4.アルバイト学生について

 アルバイトの募集は、夏休み明けの9 月下旬に行ったが、それでも遅かったかも知れない。昨今、学生達のアルバイトは、就業日程をかなり早くから作成するようで、「その日はバイトの予定が入ってます」と断られることもあった。
 大会前日午前中から業務内容の説明とACplanning 社によるコーチング、名札ケースに名札兼領収書をセットする作業などを、講義の終了する午後5 時前からは開場設営を行わせた。結果的には、大会期間中と準備を含めて、合計265.5時間が必要であったが、これを12、3 人で行わせ、できる限り、3 日間同じ学生を使用するようにした。 大会二日目は、受付人員を減らすなどして人件費を節約した。


5. 託児所について

 当初学内での開設も考慮したが、利用者数が予想できず、人員配置、万が一の事故対応など、解決の難しい問題が生じるため、既存の業者を利用希望者に紹介することとした。利用の問い合わせは1 件のみであった。ただ、これも費用の点で利用に至らなかった。


 

6.当日配布の報告フルペーパーについて

 予想されたことではあるが、報告者からの配送に遅れが生じた。締め切りを過ぎたものについては、当日持参してもらうこととしたが、混乱は生じなかった。フルペーパーの一括袋詰めは、手間が大きいので、前回大会の例にならって行わず、会場入口の机に配置した。


7.大会当日のコピー機確保について

 当初、開催校備品のコピー機は、休日であり、利用が難しかろうと予想して、大学近在のコピー業者を利用しようと考えていたが、実際には、週末は、これら業者も多忙であり、昼食時の幹事会、諸委員会用の資料など、急を要する学会の必要には対応できないことが判明した。最終的には、関係方に無理を頼んで開催校のコピー室を利用することとなった。しかし、休日のため、機器の故障には対応不能であった。幸い、故障は生じなかったが、要注意である。


8.当日配布の報告フルペーパーについて

 予想されたことではあるが、報告者からの配送に遅れが生じた。締め切りを過ぎたものについては、当日持参してもらうこととしたが、混乱は生じなかった。フルペーパーの一括袋詰めは、手間が大きいので、前回大会の例にならって行わず、会場入口の机に配置した。


9.大会参加費等の納入確認および納入後の欠席者について

 本来、出席予定者については、事前に参加費等を振り込んでもらい、名札と領収書を用意するのだが、大会寸前に振込が行われた場合、大会当日までに実行委員会は振込の確認を得られないことになる。今大会でも、そのような例が数件生じた。振込証明書の持参がない場合は、すべて、事情を説明し、当日参加費等を仮払いして頂いた。後日振込確認のうえ、返却に伴う振込手数料を差し引いて返却した。
 今回は、事前に欠席の通知があった場合、学会終了後に、振込手数料を差し引いて、すべて返金した。


10.幹事選挙開票作業

今大会に際して、幹事選挙の開票が大会前日に行われた。開票作業には、実行委員長のゼミ生15 人が、選挙監理委員を手伝い、約2 時間を要した。


11.懇親会について

 料理等には、大学生協を利用する例が多いようであるが、どうしても無難なパーティー料理になりがちなので、今回は京都では市中に多数存在する「仕出し屋」のひとつを利用し、特色を演出することとした。(料理代金4,000 円/人)飲みものについては、必要量が予想困難なので、生協の「飲み放題プラン」(1,400 円程度/人)を利用した。ただし、月並みを避けるため、酒類の選定は、実行委員会が行い、開催校地元伏見の日本酒をそろえた。
郵送による出欠確認の締め切り時点では、懇親会出席の返事は100 名程度にとどまったが、当日参加、返事の遅れを想定して、115 名分の料理を用意することとした。ところが当日の申し込みが予想以上に多く、130 名程度の参加者があった。参加者増にも関わらず、料理の量は十分で、追加発注はせずにすんだため、懇親会それ自体の収支としては、結果的に黒字を計上することとなった。


12.終わりに

 末筆ながら、前回開催校、東京大学の実行委員の方々、とりわけ小野塚さんには、ことの大小を問わず、メール等で大会準備に関わるご教示を乞い、その度に適切なアドバイスをいただいた。記して感謝の意を表します。


[文責:第115 回大会実行委員長 大前眞]