社会政策学会交流欄


国際労働研究センター主催
ケント・ウォン氏来日講演・セミナーのご案内



社会政策学会 会員各位
 国際労働研究センターは、来る11月6日から14日にかけて、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の労働研究教育センター所長ケント・ウォン(Kent Wong)氏を招き、東京と大阪で計4回、一般公開の講演会・セミナーを開くことになりました。
 今回は、関西でも研究会「職場の人権」との共催で研究会を開催する予定です。ふだんなかなか研究会に参加できない関西地区にお住まいの会員の方々、この機会にぜひご参加下さい。
 なお、国際労働研究センターは、この他にも10月と11月に定例の研究会を開きます。

 ウォン氏はロサンゼルス生まれの中国人3世で、1977年にカリフォルニア大学バークレー校を卒業、ロースクールを出て法曹資格を取り、その後7年間労働組合のスタッフ弁護士として働いた後、1991年から現在まで現職にあって研究教育に携わっています。労働運動に実践的に関与しながら、労働問題の調査研究を進めているユニークな研究者・組織者で、1992年にはAFL・CIOの構成団体としてアジア太平洋系アメリカ人労働組合(APALA)を結成し、その初代会長に就任しています。アメリカ労働運動の新しい動きや労働教育の実態について、貴重なお話をうかがえると思いますので、ふるってご参加ください。
 とくに11月13日(木)には関西で、研究会「職場の人権」との共催で研究会を開催する予定です。国際労働研究センターが関西で研究会を開くのはこれが初めてですが、ふだんなかなか研究会に参加できない関西地区にお住まいの会員の方々、この機会にぜひご参加下さい。
 なお、同氏のお仕事にVoices for Justice: Asian American Union Organizers in the New Labor Movement, 2000とVoices from the Front Lines: Organizing Immigrant Workers in Los Angeles, 2001,(ともにCenter for Labor Research and Education, UCLAから刊行)があります。この2つの本に収められている論文のいくつかを日本語に翻訳したものが、ケント・ウォン編、戸塚・山崎監訳『アメリカ労働運動のニューボイス―立ち上がるマイノリティ・女性たち―』(彩流社)として10月末に出版されることになりました。他にも同氏の編集による"Teaching for Change-Popular Education and Labor Movement"がUCLA労働研究教育センターから昨年刊行されています。

ケント・ウォン氏ホームページ
Center for Labor Research and Education,UCLA

講演会・セミナーの日程(予定)

11月7日(金)15:00〜17:00 場所未定
テーマ:アメリカの非典型的労働の実態と組織化の現状
主催:日本労働研究機構

11月9日(日)10:30〜16:00 大崎労政事務所
テーマ:アメリカの非典型的労働者および移民労働者の組織化の現状と問題点
17:00〜19:00会場近くで『アメリカ労働運動ニューボイス』出版記念と懇親の会
主催:国際労働研究センター

11月11日(火)13:00〜17:00 法政大学市ヶ谷キャンパス
テーマ:アメリカにおける大学と労働組合、NPOとののコラボレーション
共催:法政大学大原社会問題研究所大原社研・国際労働研究センター共催

11月13日(木)時間、場所は未定だが関西地域
テーマ:アメリカの非典型的労働者および移民労働者の組織化の現状と問題点
共催:研究会「職場の人権」、国際労働研究センター


(問い合わせ):国際労働研究センター Tel & Fax : 048-441-4786
e-mail: ctls@msh.biglobe.ne.jp
homepage: http://www2u.biglobe.ne.jp/~ctls/




国際労働研究センター定例研究会

[第64回定例研究会]

日 時:2003年10月4日(土)午後1時半〜5時半
場 所:法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナード・タワー8階 0805番教室
テーマ:「ジェンダーからみた労働運動と女性労働者運動のオルタナティブ」
報告者:酒井和子さん(均等待遇アクション2003事務局)
コメンテーター:伊藤みどりさん(女性ユニオン東京執行委員長)
司 会:広木道子 (CAWネット・ジャパン)


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[臨時研究会]

日 時:2003年10月18日(土)午後1時〜6時
 場 所:法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナード・タワー9階 0904番教室
テーマ:ケント・ウォンさん来日プレ企画
「アメリカ労働運動のニューボイスとロサンゼルス訪問報告」
内 容:
1.解説:アメリカ労働運動のニューボイス:戸塚秀夫(国際労働研究センター)
2.ビデオ上映:翻訳書に出て来る活動家たちへのインタビュー、APALA総会など
3.ロサンゼルス訪問団報告
産別組合の組織化方針とワーカーズセンターの活動について:高須裕彦(全国一般なんぶ)
APALAとケント・ウォンさんについて:山崎精一(APWSL)
司 会:野田健太郎(全国一般なんぶ)
主 催:国際労働研究センター、APWSL、ロサンゼルス訪問団




〔2003.9.11 荒谷幸江会員寄稿〕