社会政策学会第120回大会は、2010年6月19日(土)、20日(日)に、早稲田大学国際会議場及び商学部キャンパスで開催されます。共通論題のテーマは、「地域の生活基盤と社会政策」です。現在決定している内容は以下の通りです。なお、スケジュールにつきましては、会場の都合で若干変更になる可能性があります。会場等の詳しい内容とともに、後に送付されます大会プログラムを必ずご参照ください。
第1日 6月19日(土)
9:30〜11:30 テーマ別分科会
<テーマ別分科会・第1>
近代日本における女性労働 〔ジェンダー部会・労働史部会〕
座 長・コーディネーター:竹内敬子(成蹊大学文学部)
1.近代日本における女性労働と「小経営」
谷本雅之(東京大学大学院経済学研究科)
2.近代日本繊維産業労働史再考
榎 一江(法政大学大原社会問題研究所)
<テーマ別分科会・第2>
高齢者の生活実態と生活保障制度再構築の課題 〔社会保障部会〕
座 長・コーディネーター:浜岡政好(佛教大学社会学部)
1.要援護高齢者の生活問題と潜在化の今日的特徴
小川栄二(立命館大学産業社会学部)
2.高齢者の社会的孤立と生活保障制度再構築の方向性
河合克義(明治学院大学社会学部)
3.高齢者の生活・孤立問題と地域福祉活動のあり方
菅野道生(明治学院大学大学院社会学研究科院生)
<テーマ別分科会・第3>
デンマークの雇用政策−フレクシキュリティの歴史的前提と到達点
座 長・コーディネーター:菅沼 隆(立教大学経済学部)
1.デンマーク福祉国家の歴史的変遷とシティズンシップ
嶋内 健(立命館大学大学院社会学研究科院生
2.デンマークの労働市場改革論争−1992年ツァイテン委員会報告の分析
菅沼 隆(立教大学経済学部)
3.デンマーク雇用政策のパフォーマンス評価
岩田克彦(職業能力開発総合大学校専門基礎学科)
11:30〜13:00 昼休み(幹事会、各種委員会、専門部会)
13:00〜17:00 共通論題
地域の生活基盤と社会政策
座 長・コーディネーター:佐口和郎(東京大学大学院経済学研究科)
報告1:「地域福祉から地域社会政策へ」
栃本一三郎(上智大学総合人間科学部)
報告2:「健康概念の転換とその地域展開」
猪飼周平(一橋大学大学院社会学研究科)
報告3:「地域主体の産業・雇用政策のあり方」
辻田素子(龍谷大学経済学部)
総括討論
17:15〜18:00 総会
18:30〜20:30 懇親会
第2日 6月20日(日)
9:30〜11:30 テーマ別分科会・自由論題
<テーマ別分科会・第4>
「改正パートタイム労働法」と均等・均衡待遇原則〔非定型労働部会〕
座 長:長井偉訓(愛媛大学法文学部)
コーディネーター:青山悦子(嘉悦大学経営経済学部)
1.パートタイム労働政策の方向性
畑井清隆(LEC東京リーガルマインド大学総合キャリア学部)
2.パートタイム労働者に対する雇用管理の現状と課題−改正パートタイム労働法との関連で−
青山悦子(嘉悦大学経営経済学部)
3.改正パートタイム労働法と欧州の動き
竹信三恵子(朝日新聞社)
<テーマ別分科会・第5>
東アジア社会政策研究の新しい段階 〔日本・東アジア社会政策部会〕
座 長:田多英範(流通経済大学経済学部)
コーディネーター:武川正吾(東京大学大学院人文社会系研究科)
金 成垣(東京大学社会科学研究所)
1.比較福祉国家研究における段階論と類型論
金 成垣(東京大学社会科学研究所)
2.社会政策における「東アジア的な道」
李 蓮花(東京大学大学院人文社会系研究科)
3.東アジア地域統合の社会的次元
武川正吾(東京大学大学院人文社会系研究科)
<自由論題・第1 国際労働力移動>
座 長:畑 隆(富士常葉大学総合経営学部)
1.デジタルカメラの海外生産と移住労働者
中村眞人(東京女子大学現代教養学部)
2.中国の「国際労務輸出」と日本の外国人研修・技能実習制度
董 澤龍(専修大学大学院経済学研究科院生)
3.日本の入管法制の変遷と外国人労働者移入:長期の視点から
首藤(杉田)佳世(早稲田大学大学院商学研究科院生)
<自由論題・第2 ワーク・ライフ・バランス>
座 長:田中洋子(筑波大学大学院人文社会科学研究科)
1.オランダにおけるワーク・ライフ・バランスの政策展開
久保隆光(明治大学商学部)
2.保育労働におけるワーク・ライフ・バランス指標
永井隆雄(九州大学大学院経済学府院生)
<自由論題・第3 貧困と生活最低限>
座 長:藤原千沙(岩手大学人文社会科学部)
1.近年の日本におけるワーキングプアの動態
五石敬路(東京市政調査会)
2.「流動社会」における生活最低限の実証的研究
岩田正美(日本女子大学人間社会学部)
岩永理恵(神奈川県立保健福祉大学社会福祉学科)
松本一郎(法政大学現代福祉学部)
村上英吾(日本大学経済学部)
11:30〜12:50 昼休み(幹事会、各種委員会、専門部会)
12:50〜14:50 テーマ別分科会・自由論題
<テーマ別分科会・第6>
公共職業訓練の現状と課題 〔産業労働部会〕
座 長:上原慎一(北海道大学大学院教育学研究院)
コーディネーター:永田萬享(福岡教育大学教育学部)
1.公共職業訓練の展開とその特徴
永田萬享(福岡教育大学教育学部)
2.アメリカにおける低所得層の就労支援─労働力投資法を中心に
久本貴志(福岡教育大学教育学部)
<自由論題・第4 雇用形態の多様化>
座 長:清山 玲(茨城大学人文学部)
1.アメリカの病院経営における派遣看護師の意義
早川佐知子(明治大学大学院経営学研究科院生)
2.雇用形態の多様化と家族の役割に関する日韓比較
大沢真知子(日本女子大学人間社会学部)
金 明中(ニッセイ基礎研究所)
3.パート労働法をめぐる議論に関する歴史的考察
―1980年代から1993年までの議論を中心に―
崔 海燕(一橋大学大学院社会学研究科院生)
<自由論題・第5 経営と労働>
座 長:熊沢 透(福島大学経済経営学類)
1.養成工制度から見た労働問題研究史
木下 順(国学院大学経済学部)
2.現代における労働者自主生産運動の実態
杉村めぐる(一橋大学大学院経済学研究科院生)
3.公共性を重視した日本近現代の経営者の位置づけの試み
兼田麗子(早稲田大学日本地域文化研究所)
<自由論題・第6 医療と介護>
座 長:長澤紀美子(高知女子大学社会福祉学部)
1.地域歯科保健からみる北欧諸国の歯科医療改革
尾崎哲則(日本大学歯学部)
野村眞弓(ヘルスケアリサーチ株式会社)
2.中国の新型農村合作医療制度の実施効果に対する検証
王 文亮(金城学院大学現代文化学部)
3.中国大連市における社区高齢者福祉サービスの現状と課題
邵 文娟(滋賀大学大学院経済学研究科院生)
<自由論題・第7 自由・平等・社会契約>
座 長:中澤秀一(静岡県立大学短期大学部社会福祉学科)
1.介護における実質的な選択の自由の意味とその可能性の理論的検討
-負担と利用の公平性・労働市場における性別役割分業の観点から-
角 能(東京大学大学院教育学研究科院生)
2.日本の介護保険制度における介護ニーズとサービス利用の不平等
徐 東敏(日本福祉大学大学院福祉社会開発研究科院生)
近藤克則(日本福祉大学大学院福祉社会開発研究科)
3.合理性水準変換技術としての社会契約
高橋 聡(岩手県立大学社会福祉学部)
15:00〜17:00 テーマ別分科会・自由論題
<テーマ別分科会・第7>
地域における若年者のキャリアと家族形成の課題
座 長:浅川和幸(北海道大学大学院教育学研究院)
コーディネーター:石井まこと(大分大学経済学部)
1.地域労働市場における若年者の就業行動
阿部 誠(大分大学経済学部)
2.地域における若年不安定就業者のキャリアの課題
石井まこと(大分大学経済学部)
木本喜美子(一橋大学社会学部)
中澤高志(明治大学経営学部)
3.若年不安定就業者の経済的移行と家族形成に関する社会階層比較
―親の家からの独立の課題を中心に―
宮本みち子(放送大学教養学部)
<テーマ別分科会・第8>
高齢者在宅ケアとそのネットワーク化に関する国際比較
−日本およびドイツにおける現状とその政策的方向性− 〔保健医療福祉部会〕
座 長:小山秀夫(静岡県立大学経営情報学部)
コーディネーター:藤澤由和(静岡県立大学経営情報学部)
1.在宅ケアネットワークの方向性について〜ドイツの在宅看取りネットワークを参考に〜
藤本健太郎(静岡県立大学経営情報学部)
2.在宅ケアネットワークの構築に向けて〜滋賀県東近江市の事例から〜
稻川武宣(三重大学人文学部)
<テーマ別分科会・第9>
フランスと日本の家族政策・子ども手当 〔春季企画委員会〕
座 長:三富紀敬(静岡大学人文学部)
コーディネーター:深澤 敦(立命館大学産業社会学部)
1.フランスにおける家族手当と家族政策の歴史的展開
深澤 敦(立命館大学産業社会学部)
2.現代フランスにおける育児支援
舩橋恵子(静岡大学人文学部)
3.児童手当から子ども手当へ
北 明美(福井県立大学看護福祉学部)
<自由論題・第8 雇用政策>
座 長:禹 宗杬(埼玉大学経済学部)
1.社会政策としての勤労権保障と雇用保護法制
北村 貴(早稲田大学大学院公共経営研究科院生)
2.創業・起業支援政策と雇用
福島淑彦(早稲田大学大学院政治経済学術院公共経営研究科)
3.失業時セーフティネットの比較研究−日独比較を中心に−
福田直人(東京大学大学院経済学研究科院生)
<自由論題・第9 排除と協働>
座 長:佐々木貴雄(東京福祉大学社会福祉学部)
1.ホームレス状態の解消と持続する排除
山田壮志郎(岐阜経済大学経済学部)
2.ドメスティック・バイオレンス
被害者支援を行なう民間支援団体と行政との「協働」の展開と課題―民間シェルターの調査を通して―
小柴久子(山口大学大学院東アジア研究科院生)
3.セーフティネット貸付の動向と課題
小関隆志(明治大学経営学部)
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