第110回大会のご案内
社会政策学会の第110回大会は、2005年5月28日(土)、29日(日)に、専修大学生田キャンパスにおいて開催されます。2日間にわたり、共通論題報告、テーマ別分科会、自由論題報告、各種委員会、総会、懇親会が行われます。
【共通論題】 労働・生活時間の構造変化から見る社会政策
──仕事と生活のバランスをめぐって(仮)──
【趣旨】 21世紀のあるべき社会政策を、「時間」をキーワードに考えてみたい。
日本人は経済の発展の中で、どれだけの時間を仕事・労働に費やし、どのように他の生活時間──余暇、家族・育児・介護、自己教育、社会的活動等々──とのバランスをとってきたのだろうか。その相互関係のあり様は、どのような特徴をもつ社会を生み出してきたと言えるのだろうか。長時間労働で追い込まれ、家庭破壊・過労死・自殺する人々が存在する一方で、フリーターなど非正規雇用で働く人・無業者・引退した高齢者など、時間の使い方が全く異なる人々も同時に増大している。そこにはどのような労働と生活・社会保障の関係が新たに現れてきているのだろうか。大きな歴史的変化のトレンドと国際比較の中で、労働時間と生活時間のあり方をトータルに見直すことを通じて、新しい生き方・働き方とそれを支える社会政策の展望を考えてみたい。
共通論題は、上記テーマに関して、以下4人の報告者を予定しています(以下、仮題)。
1.長期トレンドからみた日本の労働時間・生活時間
斎藤修(一橋大学)
2.ジェンダー視点からみた労働・生活時間の配分構造
水野谷武志(北海学園大学)
3.ヨーロッパにおけるライフ・アンド・ワーク・バランス論
濱口桂一郎(東京大学)
4.日本における働き方と生活──現状と提言
久本憲夫(京都大学)
コメンテーター 熊沢誠(甲南大学)
【自由論題・テーマ別分科会の報告募集】
(1) 110回大会の自由論題を募集します。自由論題報告希望者は、所定の応募用紙(11月以降に学会HPからダウンロード可能)に、論題、所属、氏名、連絡先(住所、電話、ファックス、E-mail)、200字程度のアブストラクト、英文タイトル、専門分野
別コード番号(1.労使関係・労働経済、2.社会保障・社会福祉、3.労働史・労働運動史、4.ジェンダー・女性、5.生活・家族、6.その他)等の必要事項を記載の上、お申し込みください。なお、論文あるいは他の学会報告の形で既発表のもの
は報告を認められませんので、ご注意ください。
(2)テーマ別分科会を希望する専門部会や会員は、所定の応募用紙(11月以降に学会HPからダウンロード可能)に、分科会のタイトル、報告の論題(仮題でも可)、座長・コーディネーター・報告者の名前、所属、連絡先(住所、電話、ファックス、
E-mail)、分科会設定の趣旨(200字程度)、各報告のアブストラクト(200字程度)等の必要事項を記載の上、お申し込みください。
(3)自由論題、テーマ別分科会の申し込みは、原則として、学会HPからダウンロードした応募用紙に必要事項を記載したファイルを、春季大会企画委員長(tanaka@social.tsukuba.ac.jp)宛にE-mailでお送りください。
(4)申し込みの締め切りは、2005年1月15日(土)です。やむをえず郵送で申し込みの場合は、1月15日の消印有効です。
(5)なお、募集に関する詳細な案内は、11月以降、学会HPに掲載します。
春季大会企画委員長 田中洋子記
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